今回は、毎年七夕の日に行われる「奥田の蓮取行事」の見学を中心に、13kmを歩きます。行事の関係で、集合時間が9時00分になっていますのでご注意ください。

奥田の蓮取行事…役行者の母・刀良売の墓を過ぎると蓮取行事の舞台「捨篠池」に着きます。吉野山の蓮華会(蛙飛び行事)はこの奥田の蓮取行事から始まります。蓮取船に乗って蓮華を切り取った後に善教寺を出て福田寺行者堂、刀良売の墓を詣で、吉野に向かいます。またこの行事は、刀良売が投げた篠萱が金色の蛙に当り、以来この池の蛙はひとつ目になり、刀良売は病気で亡くなったという伝承と深く関わりをもつ行事です。地元の方の話では、子供の頃にひとつ目の蛙を見たことがあるとおっしゃっていました。11時頃まで、蓮取行事を見学します。
天満神社の獅子…神社にある狛犬は日本に伝わった頃は獅子・狛犬と呼ばれていました。天満神社では獅子一対が据えられています。
吉祥草寺…吉祥草寺は、役行者誕生の地に役行者が創建したと伝えられています。毎年1月14日に茅原のトンドが行われ、雌雄1対の大松明が夜空を焦がします。本尊は不動明王を中心とする五大明王で、いずれも迫力に満ちた重量感のあるお姿です。
圓照寺…ご本尊は阿弥陀如来。御所御坊と呼ばれる浄土真宗本願寺派の寺です。総ケヤキ造の本堂は立派で目を見張ります。また、境内に植えられた松や、天保2年から170年余り風雪に耐えて本堂を守っている獅子口なども見ものです。圓照寺を中心に発展したJR御所駅付近に、当時の賑わいを偲ばせる高札場が残っています。